■2001年5月16日
北京路完全歩行者天国の総括
 今月1日から13日まで、広州市随一の繁華街である全長440mの北京路では完全に車両の通行を禁止した歩行者専用道路制度を試験的に行なっていた。市民や商店などから色々と意見が出たが、ここで総括してみよう。
【市民の反応】:メーデー休暇期間中に、北京路で6000人の通行客にアンケートを行なった。その結果95%が完全な歩行者専用道路とすることに賛成した。理由としては安心してショッピングができ、騒音や排気ガスがないこと、路上にパラソルや花壇が設置されるなど、環境面での改善が好評を博している。
【商店主らの反応】:ある衣料品店では、連休中は確かに賑わったが連休後の8日からは逆に客足が遠のいた、と話している。納品トラックは北京路北端に駐車して歩行者道路を延々と歩いて運ばねばならず、自家用車で訪れた客も近くに駐車することができないなど、デメリット面を挙げる。週末だけ車両通行止めにしたらどうか、という意見だ。
 また北京路に並行する西湖路では毎日夜7時から11時までナイトマーケットを開いており、広州観光の人気スポットになっている。しかし北京路の歩行者専用道路化に伴い、ナイトマーケットが廃止されるのではないかと心配する声もあった。
【中山路への影響】:中山路を担当する交通警察の現場担当者は、北京路が車両通行止めになったため、中山路がその分渋滞になる傾向が見られた、としている。東から西行きの車両は西湖路や恵福路を通ることができず、教育路の車に加えて一方通行である恵福路や起義路からの車両が全て中山路に流入し、新大新百貨大楼から解放路まで車両が数珠繋ぎになっているという。昼間や深夜は北京路の車両通行を認めたほうがよいのでは、と提案していた。
【越秀区政府】:1997年から累計8000万元を投じて北京路とその周辺地区を整備してきた越秀区だが、改善の成果は明らかだとしている。今回の施行期間の実態を広州市に報告しており、市側が歩行者専用道路の完全実施を決定すれば、更に3000万元を投じて整備を進める、としている。北京路周辺の空き地に駐車場を整備し、北京路と並行する形で15mの道幅の道路を東西両側に設置して交通の不便を軽減したい、としている。
消費社会の影響受ける子供達
 鶴山城区の周さんは、小学校に通う息子が校内の売店で不衛生なスナックを買い食いし、不必要な玩具を買うなどして毎日10元以上の小遣いを使うことに頭を痛めている。父母が小遣いを与えねば祖父母にねだるなど、子供達の消費は増える一方だ。その結果、肝機能障害を持つ子供も出る始末だ。
 華僑の故郷として有名な江門市には裕福な家庭が多いが、ある小学校の調査では、5月の連休期間中に親からもらった小遣いが80元以下が20%、100元から200元が60%、200元以上が20%もいた。また父親が500元、母親が300元、祖父母からそれぞれ200元ずつもらい、計1000元以上を小遣いで使った、ということも珍しくない。今では幼稚園に通うと教育費と小遣いで年間4000元、小学校だと6000元から1万元、中学校以上だとそれ以上かかるという。
 また宣伝広告などが子供達の消費を刺激している、という指摘もある。66%の生徒・児童が広告を見て買うスナックを決めているという。コーラを飲んでインスタントラーメンを食べて栄養ドリンクを飲む。ある小学校ではバスケットボールのゴールにまで広告が入っている始末だ。
 更に宣伝広告に刺激されて、子供同士での社交的消費が増えているという。ある高校では、クラスメート全員が50元ずつ出して級友にバースデーケーキを買ってプレゼントしたという。親は仕方無しにクラスメート全員をレストランの食事に招待して数百元も使うことになった。全校生徒が2000人規模の中学校では、こうした社交的消費が毎学期2万元に達する、という調査結果も報告されている。
脳内銃弾摘出、再トライ!
 脳幹に銃弾が命中したままの陳さんに対して15日、中山三院神経外科センターの呉声伶主任は再度摘出手術を行なった。今回は立体ソナーとCTスキャナー、レントゲンを同時使用し1回目の手術と同様に磁石で銃弾を吸着する方法が試みられることになっている。鉄製であればこれで摘出できるはずだ。呉主任は、早急に摘出しなければ徐々に脳幹の機能に影響を与えると考えている。しかし開頭手術は非常に危険なため、現段階では採用しないつもりだ、としている。
 患者の陳さんは、1回目の手術を受ける前に比べて、かなり心理的なストレスが蓄積しているようだ。トイレに行く以外はずっと病室で横になっており、起きるときも両親が付き添っている。陳さんは今年22才、4人兄弟の末っ子で深センでタクシー運転手を始めて1ヶ月もしないうちに今回の事件に巻き込まれた。食事もあまりとらなくなり、精神的な衰弱が目立つようだ。
 呉医師は脳幹から銃弾を摘出した経験はないが、かつて中越戦争で負傷した将兵の頭から銃弾摘出手術はかなり行なった、と自信を覗かせている。
【関連記事:「脳内銃弾を論ず」(2001年5月15日記事)】
南海一号とうとう発見!
 宋代の貿易船、「南海一号」の沈没地点捜索に3週間以上費やしたが、とうとうその位置を確かめることに成功した。13日、考古学専門家が台山沖で水深24mの位置で沈没船の位置を確認することができた。
 13日午後、作業船のソナーが水中の異物を感知したため、ダイバーらが潜水を行なった。視界は狭かったが水深23.5m付近で船体の一部と見られる物体と漁網、貝殻、鉄などが凝着した物体を引き上げた。また氷の亀裂のような文様が入った青白い陶器片も見つかり、鑑定の結果宋代か元代のものだとされた。沈没船の位置を再確認したところ、1987年に交通部広州救助隊と英国の海洋探索チームも付近の海域で文物を引き上げていた。
【関連記事:「南海の沈没船、未だ見つからず」(2001年5月6日記事)】